米「ねじれ議会」でバイデン政策は実現しにくい?
マネックス証券のチーフ・ストラテジスト、広木隆氏は11月5日の緊急レポート「勝者なき戦い」で、「トランプ氏、バイデン氏、どちらが大統領になっても称賛されるようなリーダーシップは期待できない」とこぼす。そのうえで、「バイデン大統領になっても、苦戦を強いられた身内の民主党の求心力は弱く、また米議会上院の過半数を共和党が維持し、下院を民主党が握る、『ねじれ議会』になっていては、たいしたことはできない。高齢であることや健康状態を考えれば、彼は、次は立たないだろう。バイデン氏当選の瞬間から、市場はカマラ・ハリス大統領誕生のシナリオを描き始めるだろう」
とみている。
「ねじれ議会」なので、大幅な増税やハイテク企業への規制強化などのバイデン氏の政策は実現しにくくなるとの見方が根強く、「ハイテク銘柄は株高の追い風になった」という。
勢い、日本株も大統領選という不透明材料の後退や米国の長期金利への上昇圧力が減少、加えて足元で進む決算発表で業績の底入れ期待で日経平均株価は、「年初来高値はもちろん、バブル崩壊後の戻り高値を抜いて、年末までには2万5000円に達するだろう」とみている。