演出家との「タッグ」にも注目
宝塚の公演の楽曲は、専属作曲家によって書かれるものとこれらのように劇団外の作曲家が参加して書かれたものに分かれる。伝統的な宝塚らしさを受け継ぐ専属作曲家の楽曲と、外部の作家の楽曲がミックスすることで舞台に新奇性を生む効果がある。
またこれらの作曲家たちは、特定の演出家と組んで登板することが多い。藤間さんが参加した2作品はいずれも小柳奈穂子さんの脚本・演出である。「シルクロード」「ランスロット」の2作は生田大和さんが演出を手掛けた。
アニメ・ゲーム系に限らず、やはり小柳さん脚本・演出の「食聖」(2019年星組)ではヒャダインさんが作曲に参加している。今回菅野さんと共に舞台を作る生田さんも外部の作曲家起用に積極的で、「ひかりふり路」(2017年雪組)でフランク・ワイルドホーン氏、「CASANOVA」(2019年花組)でドーヴ・アチア氏と、海外で活躍するミュージカル作曲家を起用してきている。
今後の公演でも、演出家とアーティストの感性がコラボレーションし、宝塚に新風を吹き込んでいくことを期待したい。
(J-CASTニュース編集部 大宮 高史)