ドネアVSロマゴン戦の行方は... WBC指名試合「指令」でスーパーフライ級ますます混沌

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   ボクシングのスーパーフライ級戦線に注目が集まっている。主要4団体には、WBA同級スーパー王者ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)をはじめ、ファン・フランシスコ・エストラーダ(WBC=メキシコ)、井岡一翔(WBO=Ambition)、ジェルウィン・アンカハス(IBF=フィリピン)ら強豪王者が顔を揃え、世界3階級制覇の田中恒成(畑中)、元世界同級王者シーサケット・ソー・ルンヴィサイ(タイ)ら実力者が王座を狙っている。

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WBC交渉期間は11月30日まで

   このスーパーフライ級戦線に「参戦」する構えを見せているのが、世界5階級制覇のノニト・ドネア(フィリピン)だ。ドネアは2020年12月12日にWBC世界バンタム級王者ノルディーヌ・ウバーリ(フランス)に挑戦する予定だが、タイトル戦後は階級をひとつ下げてスーパーフライ級のリングに上がることを希望しており、WBAスーパー王者であるゴンサレスをターゲットとしている。

   ドネアとゴンザレスのビッグマッチが実現すれば、世界のボクシングファンの注目を集めることは必至だ。ただ、ゴンサレスはWBC王者エストラーダとの王座統一戦を熱望しており、エストラーダもゴンサレス戦を望んでいる。ゴンサレス、エストラーダともに100万ドル(約1億円)以上のファイトマネーを求めており、こちらも実現すれば大きな話題を呼ぶことになるだろう。

   ゴンサレスとエストラーダによる王座統一戦が実現へ向けて動き出そうとしているなかWBCが11月4日、エストラーダに対して指名試合の指令を下した。対戦相手は同級1位シーサケットで、両陣営による交渉期間は11月30日までとされ、この期間中に交渉がまとまらなければ、12月1日にWBCの本部があるメキシコで入札が行われる予定だ。両者は過去に2度拳を交えており、試合が決まれば3度目の対戦となる。

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