「ボクサーとしての質はドネアの方が上」
リゴンドーはかつて米国の大手プロモート会社であるトップランク社と契約し、現在は契約を解消している。井上を米国内でプロモートしているのがトップランク社ということもあり、一筋縄ではいきそうにない。金平会長は「リゴンドーがトップランクを離れた原因は分かりませんが、元トップランクの選手ですから井上選手との対戦に関して難しい面があると思います」と言及する。
金平会長がリゴンドーの次に脅威としたのがドネアだ。現時点でベルトは保持していないが世界5階級制覇のフィリピンのレジェンドだ。金平氏はドネアとWBO王者カシメロを比較し、ボクサーとしての「質の違い」を指摘した。
「カシメロは勢いがあるが、もともと持っているボクサーとしての質はドネアの方が上でしょう。カシメロは野球でいえば一発のあるホームランバッター。攻撃力はあるが穴だらけ。攻撃が粗いので、井上選手だったらパンチを見切ることが出来ると思うし、カウンターの餌食になるでしょう。実力的にいったらドネア、カシメロの次にウバーリ。井上選手の弟さんの敵討ちという話題性はあるかもしれないが、残念ながら結果は見えている」(金平会長)