マザーズ上場企業、「漫画ネタバレ」サイトを2億超で買収 投資家驚き、リアルワールドの狙いは?

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著作権の問題は「念入りに確認」

   「昨今の新型コロナウイルス拡大による外出自粛で、電子書籍やオンラインのエンタメコンテンツを利用される方が多くなっている背景があり、弊社ではメディア運営のノウハウもあったことから事業の譲り受けをさせていただきました」――。リアルワールドの広報・IR担当者は11月4日、J-CASTニュースの取材に、買収の経緯をこう話す。

   同社は、グーグルやフェイスブックなど「GAFA」と呼ばれる米IT大手4社からのトラフィック獲得を目指す「GAFAメディア戦略」を成長戦略に掲げる。今回の買収はその一環となる。

   漫画大陸はアフィリエイト(成果報酬型)広告とアドネットワークの2つを収益の柱とし、買収後は「PV数やUU数をまずは伸ばしていくのが一つです。また、弊社のノウハウを使って広告単価を上げていくことで事業の成長を狙います」。1年後には20%以上の成長を目指す。

成長戦略イメージ
成長戦略イメージ

   ネタバレサイトをめぐっては、発売前の漫画作品に掲載されたイラストや台詞、あらすじなどを無断掲載したとして、運営者が逮捕されたケースもある。広報・IR担当者は「著作権の部分などで不適切な形で運営されていないことは念入りに確認しました」とクリーンさを強調した。社会問題化した海賊版サイト「漫画村」などと違い、漫画大陸では最新話の概要を文章のみで紹介している。

熊本県警と鳥取県警は17年9月6日、ネタバレサイトの運営者を著作権法違反(公衆送信権侵害、出版権侵害)の疑いで逮捕した(写真はコンピュータソフトウェア著作権協会より)
熊本県警と鳥取県警は17年9月6日、ネタバレサイトの運営者を著作権法違反(公衆送信権侵害、出版権侵害)の疑いで逮捕した(写真はコンピュータソフトウェア著作権協会より)
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