「天然塩」は「塩業界では死語」... 赤穂の天塩ツイートに反響

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「元の魚は天然物でも、天然の刺身はないですよね」

「『天然』の意味は人為が加わっていない、自然そのままの意味があり、加工食品であ る食用塩には当てはまりません。海水は天然物ですが、その海水を濃縮釜で濃縮して塩 を製造しており、人為的に製造されたものです。岩塩は天然の岩塩鉱が原料ではありますが、採掘された岩塩でも、粉砕や洗浄などの加工がされており、人為が加わっています。イメージでいえば魚の刺身に近いでしょうか。元の魚は天然物でも、天然の刺身はないですよね」

   そして「天然塩」に対する誤解についてはこう述べる。

「『天然塩』という語には品質が優れたもの、健康に良いもののイメージがあると思い ます。消費者のイメージとしては、塩田など自然エネルギーを利用して作られた塩や、 にがりを多く含む塩、岩塩など様々な意味でとらえられているのではないでしょう か。原料が天然であれば『天然塩』という風に考えられている方も多いと思いますが、 食用塩の原料は全て何らかの天然物です」

   最後に、このような食用塩の表記で、気を付けて見るべきポイントについてはこう述べた。

「食用塩公正競争規約に従って適正な表示がされていることを証明する、食用塩公正マークがついた商品を選択することをお薦め致します。食用塩公正競争規約ではその塩がどのような原料でどのように作られたかの製造方法を表示しております。消費者の皆様の選択にお役立て頂ければと思います」

   食用塩公正マークは、食用塩公正取引協議会によって正しい表示をしているかを審査され、合格した商品に付与されている。青色のしずくのような形で、白文字で「公正」と書かれている。

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