福岡市を拠点に活動するHKT48にとって4年半ぶりとなる専用劇場が2020年11月2日に開業し、こけら落とし公演のリハーサル(ゲネプロ)が関係者に公開された。
かつて専用劇場があった場所の近くでの劇場復活とあって、メンバーからは「おうちに帰ってきて『ただいま!』という気持ち」という声もあがった。公演では、デビューシングル「スキ!スキ!スキップ!」(13年発売)から最新曲の「3−2」(さんひくに=20年発売)まで、歴代シングル全13曲をフルコーラスで披露。発足からの9年間の歩みを振り返った。
1曲目はデビューシングル「スキ!スキ!スキップ!」
HKT48にとって専用劇場は2代目。初代劇場はグループが発足した11年11月、福岡ソフトバンクホークスの本拠地、ペイペイドーム(中央区)に隣接していた商業施設「ホークスタウンモール」に開設されたが、同施設の再開発で16年3月に閉鎖。16年4月から西鉄ホール(中央区)など市内3か所の貸しホールを拠点に活動してきた。2代目劇場の開設は18年11月の7周年記念特別公演で発表され、当時発表された開設の時期は「2020年春」だった。それがコロナ禍の影響でずれ込んでいた。
新劇場は、ペイペイドーム隣のエンターテインメントビル「BOSS E・ZO FUKUOKA」(ボス イーゾ フクオカ)の1階に入居。20年7月に西日本シティ銀行がビルを管理するホークス側と命名権(ネーミングライツ)契約を結び、劇場名は「西日本シティ銀行 HKT48劇場」になることが決定。その後も証明や音響の工事が進み、開業にこぎ着けた。
「BOSS E・ZO FUKUOKA」自体は7月に開業しており、HKT48劇場の開業で、ビルとしても全面開業した。
こけら落とし公演の1曲目は、デビューシングルの「スキ!スキ!スキップ!」。発売時にセンターだった2期生の田島芽瑠(たしま・める)さん(20)が、当時の衣装を着て新劇場で最初のセンターに立った。田島さんは、デビュー当時を思い出して
「衣装がなつかしくて...!8年ぶりぐらいに着た衣装もあるんですよ。12歳ですよ?私、このとき」
と感慨深げだった。