岡田光世「トランプのアメリカ」で暮らす人たち
選挙直前の祈り、断食、衝突、そして暴動の気配

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銃を手に選挙不正監視に当たる人も

   同じ日、五番街のトランプタワー前に、テキサス州ダラスから来たというトランプ支持者の男性3人と出会った。とても丁寧な言葉遣いで礼儀正しく、私に対して「イエス・マーム」と何度も口にした。

   私が眼鏡を落とすと、1人がそれをさっと拾い、自分が着ていたジャケットで何度も雨水を拭いて、返してくれた。

   別の男性は、自分は濡れているのに、私が雨に濡れないように、ずっと傘をさしてくれていた。

   3人はこれから、選挙戦激戦区のペンシルベニア州に向かうという。ニューヨークにはその前に、ちょっと街を歩いてみようと立ち寄った。

   彼らは共和党の選挙キャンペーンに関わっており、「ペンシルベニア州で不正が行われることがないように、監視に行くんだ」と話す。

   その男性は、ダラスで銃の販売に携わっているという。

   「ここにも銃を持ってきたの?」と聞くと、声を落として「本当はいけないんだ。見つかったら、大変なことになったと思うけど、預け入れ荷物に紛れさせて持ってきた。護身のためにね。ここではダメだけど、テキサスでもペンシルベニアでも、銃を携帯できるんだ」

   ニューヨーク市では銃規制が極めて厳しく、許可なしで銃を持ち込めないが、今回の大統領選はそれだけ緊張感が高まっている。

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