J1・川崎フロターレのMF・中村憲剛選手は2020年11月1日にクラブのYouTubeチャンネルで会見を開き、今シーズン限りで現役を引退することを発表した。
Jリーグを長年支えてきた「レジェンド」の引退に、かつて日本代表で戦った仲間や、同じ神奈川県川崎市を本拠地とするプロスポーツクラブからも惜しむ声が聞かれている。
16年にはMVP獲得
中村選手は03年に当時J2だった川崎へ入団。ルーキーイヤーから主力として出場を重ね、06年にはJ1で2桁得点を記録した。16年にはJリーグMVPを獲得し、17年、18年にはクラブのJ1制覇に貢献した。入団から現在に至るまで川崎に在籍を続ける「フランチャイズプレーヤー」だ。
今シーズンはケガの影響などでここまで5試合の出場にとどまっているが、それでも10月31日の清水エスパルス戦では自身40歳の誕生日を祝うゴールを決めるなど、健在ぶりをアピールしていた。しかし11月1日、中村選手はクラブのYouTubeチャンネルで会見を開き、今シーズン限りでの引退を発表した。
引退理由について中村選手は「35の誕生日を迎えた時に、『40』というところで区切りを付ける(と考えた)。残り5年を、目の前の1年、1年を勝負に頑張ろうと思っていた。36でMVPをいただいて、37で初優勝して、その次の年は連覇して。去年はルヴァンカップ(を制覇した)。『40で終わる』っていう終着点が見えてきたところで、前十字(靭帯)を切った。リミットを決めていた段階で前十字(靭帯)を切ったので、これはなんとしても復帰して、プレーをみなさんに見せて引退するんだと(決めた)」と語った。