永里優季が憤慨の「誤解記事」、背景に米サッカー独特の移籍事情が? 発端の日刊スポーツは謝罪し修正

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「シーズン中にトレードに出される選手は当日その話を知ったなんてことは普通」

   米国スカイ・ブルーからなでしこリーグ1部・INAC神戸レオネッサへ期限移籍中の日本代表MF川澄奈穂美が29日、永里のルイビル移籍をめぐり、ブログで米国サッカーの移籍制度について解説している。

   21年シーズンからNWSLへ参入するルイビルは、参入にあたり選手獲得のための「拡張ドラフト」を実施する。ルイビルは他クラブから2人ずつまで選手を指名でき、逆に他クラブは所属選手を11人まで(米国代表選手は2人まで)プロテクトし、指名から防ぐことができる。本来11月5日にプロテクトリストが公開され、ドラフトは同12日に実施するスケジュールだが、今回はシカゴとルイビルの間で例外的な交渉がなされ、ルイビルはリスト発表前に永里含むシカゴの2選手を指名できた。川澄は永里の指名について「これはサッカー選手として高く評価されている証拠です。(さすが)」と評している。

   また、川澄は「アメリカではトレードが頻繁に行われます。選手同士のトレードはもちろん、翌年のドラフト権と選手をトレードしたり、三者間トレードなんかもあったりで、なんかルールが色々。そして、昨日まで練習に来ていたのに、その日にトレードが決まって次の日からもう練習来なくて、あら他のチームから新人さんいらっしゃ~い!みたいなことも珍しくないです」と米国の移籍事情を紹介。永里の移籍についても、

「シーズン中にトレードに出される選手は当日その話を知ったなんてことは普通ですし、それを考えればナガの今回の移籍の話は本当に寝耳に水だったんだろうなーってことが容易に想像できます。選手に決定権がないことなんてザラです。ナガ(編注:永里)、聞いた時本当に驚いただろーなー」

と書いている。現に、永里自身も28日夜にツイッターで「むしろ私が寝耳に水だし」と書いていた。永里にとってもルイビル移籍は驚いたものと見受けられる。

   永里は17年から約3年所属したシカゴを離れるにあたり28日、ツイッターで「クラブ、ファン、チームメイト、コーチングスタッフのサポートに感謝しています。共に仕事をするのはとても楽しいものでした」など、クラブを取り巻く人々へ感謝のメッセージを投稿。「あなたにはレッドスターズのファンが待つ家がいつもある」「素晴らしい人で、真のプロフェッショナルです」といった声があがっている。

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