女優の深田恭子さん(37)が主演する「ルパンの娘」(フジテレビ系)の第3回が2020年10月29日に放送された。
同ドラマは小説家の横関大さん作の同名小説が原作で、2019年に放送された同名ドラマの続編。前作では恋愛関係にあった、代々泥棒を家業とする一家「Lの一族」の娘と、代々警察官を務める一家の息子の結婚後を描くコメディードラマだ。
「深田恭子と結婚したい」「いや深田恭子は俺と結婚する」
29日に放送された第3回では、深田さん演じる主人公の三雲華と、その夫の桜庭和馬(瀬戸康史さん=32)が2人の間に生まれた娘をいつくしむシーンに始まり、2人が娘を連れて双方の実家を訪問する様子、さらには、その数年後、娘が小学生に成長した姿を描くシーンなどが冒頭部分で放送されたが、これらのシーンに対し、男性視聴者が色めき立っているのだ。
これらのシーンが流れた直後の午後10時台、あるツイッターアカウントは「深田恭子と結婚したい」と、切実な願いをツイート。また、やはりシーン直後の午後10時台、別のアカウントは「いや深田恭子は俺と結婚する」とツイートしているのだ。これら、ややのぼせ気味のツイートが目立った第3回の冒頭部分だったが、確かに、結婚生活が描かれたこれらのシーンは実に幸福感あふれるものであり、短期間の間にこのようなツイートが出るにふさわしい内容だったのだ。
ただ、悲しいかな。これらの望みは恐らく叶わない。もちろん、その可能性は絶無ではないが、その確率は天文学的数字を分母としたものになることは間違いなく、それが実現する可能性を意識するぐらいなら、「交通事故に遭う確率」や「何らかの事故で死亡する」という可能性に注意を払った方がましというレベルのものであることは明らかだ。
今回の放送は「ロス」対策だった!
多くの男性を幸せな気分にさせつつ、その一方で、現実的ではない願望を抱かせた何とも罪作りな第3回の冒頭シーンだったが、考えてみれば、11月2日で38歳となる深田さんはいまだ独身。しかし、その年齢は作中で演じている母親役にぴったりの年齢であることもまた事実であるためか、第3回の冒頭シーンは妙なリアリティーを漂わせるものだったと言えるだろう。
こうした反応を見ていると仮に、深田さんが今後結婚することになった場合、男性視聴者の間で起きる「ロス」は、すさまじいものになる可能性が十分に考えられる。しかし、その「ロス」を、ドラマを通じて男性視聴者に「予習」させることが出来るとしたら......「ロス」の規模を最小限に出来る可能性は、決して少なくはないのではないだろうか。
もちろん、ドラマのシーンについて、いちいちそこまで考えるのは、確かに野暮なことだろう。ただ、10月1日には深田さんと同じく「ホリプロ」に所属する女優の石原さとみさん(33)が突然の結婚を発表し、世間をアッと言わせたことは記憶に新しい。そう、深田さんだって、いつ「特別男性(あえて一般男性とは言わない)」と結婚するか分からない存在なのだ。そう考えると、いつか来るその日についての「予習」が出来るシーンというものは、それなりに有益なものなのではないだろうか。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)