大ヒット中のアニメ映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」の上映が2020年10月30日に台湾でも始まった。
台湾でも「鬼滅ブーム」が広がる中、北西部・桃園市にある映画館では初日から57本も「鬼滅」を上映。あまりの過密スケジュールぶりに、日本のユーザーから驚きの声が聞かれている。
ハロウィンで区長が「炭治郎」に
日本では10月16日に公開された「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」。各地の映画館には連日人だかりができ、25日には興行収入100億円を突破した。関連グッズの販売や企業とのコラボレーションも相次ぎ、今や「鬼滅人気」は社会現象となっている。
日本と文化的な繋がりが深い台湾にも、ブームは広がっている。台湾北部・新竹市議員の李妍慧氏は28日、作品のヒロイン「竈門禰豆子」(かまど・ねずこ)に扮したコスプレ画像を自身のフェイスブックに投稿。31日に新竹市で行われるハロウィーンパレードで「鬼殺隊」(作中に登場する組織)を結成し、行進することを伝えた。
また、台湾北部・新北市金山区のフェイスブックアカウントは29日、廖武輝区長が作品の主人公「竈門炭治郎」(かまど・たんじろう)のコスプレをして、作中に登場するキャラクターの仮装をした子供たちと一緒に写っている写真を投稿した。
台湾のニュースサイト「聯合新聞網」は29日に「劇場版鬼滅の公開初日に望ましくない観客を避ける方法」(以下、編集部訳)という見出しの記事を公開。30日の映画公開に合わせ、どうすれば映画館で「質の悪い」観客と会わず、快適に作品を見られるのかについて、ネットユーザーの間で議論になっているという内容だ。
ここでは「周りの3x3席を全部買う」「一人で貸し切るのが唯一の解決策」など、ネットユーザーの大喜利のような意見が紹介されている。記事の最後には「公開されたばかりのタイミングで鑑賞するのは得策ではなく、熱が下がるまでしばらく待った方が無難だという意見もありました」と締められている。