ヤクルトは流出を阻止したいところだが...
山田を含めて3選手のFA移籍の可能性があるのがヤクルトだ。先発陣の柱である小川泰弘投手(30)とブルペンを支える石山泰稚投手(32)がFA権の取得条件を満たしている。チームは今シーズン最下位に沈んでおり、来シーズンに向けてチームの再建が急務となる。3選手いずれもチームの中心的選手だけに、球団としては慰留に全力を注ぎ流出を阻止したいところだ。
広島のリーグ3連覇に貢献した田中広輔内野手(31)の動向にも注目が集まる。昨年は打撃不振に陥り8月に右膝の手術を受け、打率.193でシーズンを終えた。今シーズンは開幕戦からショートでスタメンに名を連ね、103試合に出場(10月29日時点)し、打率.255、7本塁打、35打点をマークしている。プロ野球歴代6位となる連続フルイニング出場を誇るタフさは健在だ。
パ・リーグでは西武の増田達至投手(32)が注目の的となる。今シーズンは45試合に登板(10月29日時点)し5勝1ホールド31セーブ、防御率2.20をマーク。昨シーズンは防護率1.81で30セーブと抜群の安定感を見せ、今シーズンも首脳陣の期待に応えている。FA権を行使すれば山田、大野に並んでセ・パ両リーグによる争奪戦は必至で、FA戦線の「主役」のひとりとなるだろう。