デヴィ夫人「大変申し訳なく思っております」
著名人からも、発言に対する意見が相次いでおり、タレントの田村淳さんは、「どれだけ不妊で苦しんでる人がいるか理解してるのか?自分の知り合いだけのデータで、世の中の全てを語るなんて無理があるだろ...」などとツイッターで指摘した。
作家の乙武洋匡さんも、「誰でも間違えることはある。でも、その時は誤りを認め、そこから学べる人でありたい! データが示されても頑なに間違いを認めず、自身の正当性を主張し続ける人を、番組はこれからも起用するの??」とツイートで問いかけた。
医療関係者からも、デヴィ夫人の発言について、事実と違うとの指摘がネット上で相次いでいる。J-CASTニュースは28日、東京都内のある婦人科クリニックの院長に話を聞いた。院長は、
「1990年代ぐらい以降は不妊に光が当たり始め、今は治療への保険適用拡大が話題になっています。女性からの相談も、治療への迷いや夫婦のこと、仕事との両立などが主で、周囲の偏見や誤解などの相談はあまりありません。むしろ、非科学的なことをテレビで発言させることの方が悪く、不妊の人たちを悩ませ、つらい思いをさせるだけなので、メディアの責任を問いたいですね」と指摘した。
今回の発言について、デヴィ夫人は10月28日、ブログにお詫び文を投稿し、「私はカソリック教徒だったため、中絶によってその方自身、または周りの方々が 生涯取り返しのつかない後悔に陥ってほしくないという強い思いからの発言でした」と説明した。「言葉と表現が足りず、一方的な発言が先行した結果こうした事態を招いたこととなり、深く反省しております」として、「私の発言によって、不妊治療に当たっている方々、中絶せざるをえなかった方々等を心ならずも傷づけてしまったり、不快な思いをさせてしまったことは残念であり 大変申し訳なく思っております」などと謝罪した。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)