2020年10月27日に放送された「NHK第20回わが心の大阪メロディー」に出演した歌手の和田アキ子さん(70)が視聴者の間で話題だ。
「わが心の大阪メロディー」は2001年に放送を開始した、大阪をテーマに出演歌手が楽曲を披露する年1回放送の番組。大阪府出身で知られる和田さんは番組序盤に「古い日記」、さらに、トリとして「あの鐘を鳴らすのはあなた」を披露したが、この様子を見た視聴者から、「NHK紅白歌合戦」を絡めたツイートが続々と上がっているのだ。
「プチ紅白みたいな」「もう今年終わった?」
あるツイッターアカウントは「和田アキ子さんはやっぱり歌上手い!!! プチ紅白みたいな」と、同番組で歌う和田さんの姿を見て紅白を連想したとツイート。また、別のアカウントも、「和田アキ子のあの鐘を鳴らすはあなた聞いて年越しwもう今年終わった?」と、番組を見たことで1年の終わりと錯覚しそうであるとツイートしているほどだ。さらには、これらの声に交じって、「和田アキ子は紅白にも出てほしい」と、和田さんの紅白出場を希望する声も上がっているのだ。
和田さんといえば、紅白への出場回数はこれまでに39回を数える超大物歌手。だが、2016年には落選の憂き目にあい、これ以降、和田さんの紅白出場歴が途絶えたままだ。そんな和田さんに対して上記のような声が上がり始めているのだが、今回、「わが心の大阪メロディー」に出たことが、ある意味、「紅白出場の前兆現象」であることは、皆さんはご存じだろうか。
「これはもう紅白出場フラグとしか捉えられない」
実は、一部の視聴者の間では以前から、「NHKは通常の歌番組を通じて、その年の紅白の出場者を決めるべく観測気球を上げることがある」との言説がまことしやかにささやかれているのだ。実際、2015年には5月30日放送の「SONGS」(NHK総合)にSuperflyが出演。さらに、その2週間後の6月13日深夜(14日未明)には、同枠で「SONGSライブスペシャル Superfly」が放送されたのだが、これらの動きに対し、一部視聴者からは「『SONGS』での特別扱い これはもう紅白出場フラグとしか捉えられない」といった声が噴出したが、実際、2015年の紅白にはSuperflyが初出場を果たしており、少なからぬ「的中例」があるとされているのだ。
翻って和田アキ子さんだが、今回の「わが心の大阪メロディー」への出演は、何と2003年以来の17年ぶりのことで、番組中では当時の映像で和田さんの出演を振り返るシーンもあった。03年といえば和田さんが紅白への連続出場記録を伸ばしていた最中だが、現在、紅白を「浪人中」の和田さんを17年ぶりに「わが心の大阪メロディー」に出演させたということは......視聴者の間で和田さんの紅白出演への機運が高まってしまうのは、ある意味、必然的なことなのではないだろうか。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)