ファミリーマートは、総菜ブランド「お母さん食堂」の新商品として、西アジアにある「ジョージア」の郷土料理・シュクメルリの販売を2020年10月27日からはじめた。
昨冬には牛丼チェーン・松屋がメニュー展開して話題になったばかりのシュクメルリ。1年足らずでの「日本定着」に、ティムラズ・レジャバ駐日ジョージア臨時代理大使は自身のツイッターで「言葉にならない想い」と語った。
ツイッター上で話題、一大ブームに
ジョージア(かつては「グルジア」の呼称で知られていた)の郷土料理として知られるシュクメルリは、鶏肉をにんにくの効いたクリームソースで煮た、シチューのような料理だ。日本では長くマイナーな存在だったが、19年12月に松屋が一部店舗で、ご飯付きの「シュクメルリ鍋定食」として販売。これがツイッター上で注目を集め、20年1月には全国販売を果たした。
当時、松屋で全国販売がはじまった際には、レジャバ臨時代理大使が自身のツイッターで「仕事で日本に来ている弟と、松屋のシュクメルリ鍋を頂きます」(20年1月14日)と投稿するなど、その興奮ぶりを伝えていた。
その後、松屋の「シュクメルリ鍋定食」は販売終了となったが、2月末には松屋がレシピサイト「クックパッド」でシュクメルリの作り方を公開。4月には同じ運営元・松屋フーズが展開するとんかつチェーン「松のや」が、シュクメルリソースを使ったハンバーグメニューの提供を始めた。
6月には日経MJが「2020年上期ヒット商品番付」の中でシュクメルリを前頭として選出。これを受け、レジャバ臨時代理大使は「シュクメルリは、日本で一過性のブームにとどまらず様々なシーンに登場するようになったことを歓迎いたします」(20年6月10日)とツイッターで喜びを語っていた。
大使館から「徒歩23秒」の店舗で確認
日本での「定着」が進む中、今度はファミリーマートが「お母さん食堂」シリーズの新商品として「ごはんにちょいかけ!シュクメルリ」を北海道、東北、関東、東海地方で発売。パウチのままレンジで温めたシュクメルリを、そのままご飯にかけて食べることができる。税込み298円。
発売開始となった27日、レジャバ臨時代理大使は東京・赤坂にある在日ジョージア大使館から「徒歩23秒のファミリーマートにてシュクメルリを確認したまさにその瞬間です」と写真を投稿。そこには、笑顔でシュクメルリを手にしたレジャバ臨時代理大使らが写っていた。レジャバ臨時代理大使は「このよう日本の日常にジョージアの料理が登場することは、(この先はなかなか言葉にならない想いです!)」と感慨深げに語った。
在日ジョージア大使館から徒歩23秒のファミリーマートにてシュクメルリを確認したまさにその瞬間です。
— ティムラズ・レジャバ駐日ジョージア臨時代理大使 (@TeimurazLezhava) October 27, 2020
大使館のメンバーです。
このよう日本の日常にジョージアの料理が登場することは、(この先はなかなか言葉にならない想いです!) https://t.co/ajLWoITevP pic.twitter.com/9oB9Iv7Lxi