田澤指名漏れで「ドラフト枠にとらわれなければ...」 球界関係者が指摘する「厳しい現実」

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「せっかくルールが撤廃されたのだから...」

   「田澤ルール」とは、アマチュア選手がNPB球団を経由せずに海外のプロリーグでプレーした場合、帰国後ある一定期間、NPB球団と契約が出来ないというもの。高卒選手は3年、大卒・社会人は2年間、NPB球団と契約が出来ない。このルールは今年9月に撤廃され、田澤のNPB入りの扉が開かれた。

   かねてからの大きな壁が取り除かれたことで田澤のNPB球団入りの期待が高まったが、現実は厳しかった。日米のプロ野球界に精通する球界関係者は「今回のドラフトはNPB球団にとっても田澤選手にとってもメリットはなかったと思います」と指摘した上で、次のように語った。

「田澤選手は34歳とはいえ、ドラフトという枠にとらわれなければ興味を示す球団はあったはず。球団としては若手を獲得するためのドラフトで貴重な1枠を使うことにためらいがあったと思うし、交渉権を獲得しても交渉が決裂する可能性もあるので、あえてそのようなリスクを負ってまでと考えたのでしょう。せっかくルールが撤廃されたのだから、もう少し互いの選択肢が広がる形になればと思います」
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