2020年1月の施政方針演説でも前向きな表現多かった
20年1月20日の施政方針演説でも、比較的両国については前向きな表現が多かった。
「日本と中国は、地域と世界の平和と繁栄に、共に大きな責任を有しています。その責任をしっかり果たすとの意志を明確に示していくことが、今現在の、アジアの状況において、国際社会から強く求められています。首脳間の往来に加え、あらゆる分野での交流を深め、広げることで、新時代の成熟した日中関係を構築してまいります」
「韓国は、元来、基本的価値と戦略的利益を共有する最も重要な隣国であります。であればこそ、国と国との約束を守り、未来志向の両国関係を築き上げることを、切に期待いたします」
20年10月26日午後の加藤勝信官房長官の記者会見では、演説の日韓関係についての書きぶりの変化に関する質問も出た。加藤氏は日韓関係について
「安倍政権から菅政権にかけて一貫している」
とした上で、
「演説全体のバランス、最近の外交情勢、そういうものを総合的に勘案して、今回、こうした表現になった」
と述べるにとどめた。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)