オブザーバー参加は「可能性について具体的に申し上げる状況にはない」
政府はこれまでの立場を変えていない。加藤勝信官房長官は10月26日午前の記者会見で、
「この条約が目指す核廃絶というゴールは、我が国も共有しているということは申し上げてきたところだが、この条約について、核兵器保有国のみならず、非核兵器保有国からも十分に広がりがあるのか、ということ(課題)がある」
「核兵器禁止条約は我が国のアプローチとは異なるものであることから、署名は行わない、という考え方をこれまでお示しし、その考え方は変わりはない」
などと従来の見解を繰り返し、オブザーバー参加についても否定的な見解を示した。
「同条約の締約国会合のあり方や内容等が明らかになっていないと承知している。そうした中でオブザーバー参加についての可能性について具体的に申し上げる状況にはない。同時に、この条約に対する我が国の立場に照らして、慎重に見極めていく必要があると考えている」
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)