コントレイルは果たして...「三冠馬」たちのその後 大記録の達成もあれば、苦戦の後半生も

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種牡馬として大成功するディープインパクト

   1994年にはナリタブライアンが「平成最初の三冠馬」となった。顔につけた「シャドーロール」と呼ばれる馬具がトレードマークで、アイドル的な人気を呼んだ。

   菊花賞後は有馬記念を制したものの、その後はケガもあって大スランプに。1996年の阪神大賞典では1歳下のマヤノトップガンとの「名勝負」を制したが、全盛期の輝きは取り戻せないまま、短距離レースの高松宮杯を最後に引退した。

   種牡馬としての巻き返しが期待されたが、1998年に胃破裂で死亡。100頭あまりの子らからは活躍馬は出ず、今のところ三冠馬としては最も成果を出せていない。

   2005年、圧倒的な強さを見せて無敗の三冠を達成したのが、コントレイルの父親・ディープインパクトだ。こちらもシンボリルドルフ同様、次走の有馬記念で初敗北となるが、その後も快進撃は続き、GI級レースを合計7勝、またフランスに遠征し、世界最高峰レース・凱旋門賞にも挑んだ(3位入線も禁止薬物検出で失格)。

   さらにすごいのが引退後で、その子たちは次々とGI級レースを勝利、国内の種牡馬ランキングでは2012年以来首位をキープする。海外でも、また孫世代からも有力馬が出ており、その血は世界中に広がりつつある。2019年に惜しまれつつ死んだが、その種付け料はなんと4000万円という巨額だった。

   直近、2011年にはオルフェーヴルが三冠を達成した。三冠達成後は国内に留まらず、日本競馬界の期待を背負って凱旋門賞に2年連続で挑み、いずれも2着と惜敗した。種牡馬としては皐月賞を勝ったエポカドーロも出ていて、なかなかの滑り出し。

   8頭目の三冠馬となったコントレイルは、この先輩たちの誰に近いルートをたどるのか。それとも、まったく新しい三冠馬像を切り開くのか。

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