コントレイルは果たして...「三冠馬」たちのその後 大記録の達成もあれば、苦戦の後半生も

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1歳違いの2頭の「三冠馬」

   そのシンザンから約20年を経て、1983年に三冠を制したのがミスターシービーである。後方からレースを進め、終盤に追い込みをかけるというスリリングなスタイルは、ファンから大きな人気を呼んだ。

   もっとも、三冠達成後のシービーは厳しい戦いを強いられる。1歳下に同じく三冠馬となるシンボリルドルフが登場し、また同世代のライバルたちにも苦杯を喫した。菊花賞後は6戦して、勝利は天皇賞(秋)のみ。種牡馬としても、スタートダッシュには成功したものの、結局GI級のレースを勝つ大物は出ないまま、2000年にこの世を去った。

   前述のシンボリルドルフは1984年に4頭目の三冠馬となる。しかもそれまで一度の敗北もなく、初の「無敗の三冠馬」だ。直後のジャパンカップで連勝記録は途切れたが、シービーとの三冠馬対決はいずれも完勝、以後2度の有馬記念制覇も含め、GI級レースを三冠含め7勝し、「七冠馬」「皇帝」の異名をとることとなる。ディープインパクトとどっちが「日本史上最強馬」か、はファンの間でも議論が分かれるところだ。

   米国での遠征で故障して引退後も、二冠馬トウカイテイオーという優秀な「二世」を残した。2011年に30歳で死亡している。

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