「今日はパンチがキレているなと思わせたら勝ち」
「ロマチェンコがあのような形で負け、採点についても色々言われていますが、井上選手はあまり気にしない方が良いと思います。余計な力みにつながってしまいますから。力んでしまうとどうしても相手を取り逃がしてしまう。プレッシャーもそうですが、本人がないと言ってもやはり人間ですから。倒さなくてはと思い、つい力が入ってしまうとか。油断ではなく、力んでしまうのが怖いですね」(金平氏)
また、金平会長はロマチェンコ戦を振り返りながら、ひとつの戦略として序盤におけるジャッジへのアピールの必要性を指摘する。
「今回のロマチェンコは序盤の手数が少なすぎた。序盤は本当に大事。1ラウンド目の1ポイントも12ラウンド目の1ポイントも同じ1ポイントですから。井上選手にかぎって手がでないということはないと思うが、手数をバンバン出さなくてもジャッジらにアピールすることも必要となってくる。序盤、ジャッジらに今日はパンチがキレているなと思わせたら勝ち。ジャッジらに印象付けるようなパフォーマンスは大事である」(金平氏)