ハッシュタグ運動、画像加工...
選挙コンサルティング会社「ジャッグジャパン」の大濱崎卓真社長によれば、選挙戦でのネット工作は、主にネガティブキャンペーン、ポジティブキャンペーンに二分されるという。
「前者は、自分の応援している候補者が『これだけ素晴らしい』とポジティブな面を訴えていく方法、後者は対立候補を貶める方法です。ネガティブキャンペーンを政党、政策単位でなく、特定の候補者に対して行うのは、アメリカならまだしも日本では少ないケースだと思うので、河井先生の件は衝撃的でした」
具体的な手法については「やはりネットの匿名性を利用した方法が一般的で、ツイッターやブログ、まとめサイトが多い印象です。ツイッターであれば複数の匿名アカウントを作れて拡散もしやすいので、例えばハッシュタグ運動が考えられます。まったく同じ時間に同じハッシュタグを投稿すればトレンドに載りやすいという傾向など、左も右も攻略法がわかってきていますから。アルゴリズムを逆手に取った手口が最近出てきています。ほかにも、画像の加工や自動投稿のボット作成といった技術は専門家でなくても多少詳しい人であればできる環境にあるので、たとえば画像の一部分を消して昔のものを現在あったかのように加工するなど、そういった手口はよく行われているでしょう」(大濱崎氏)