次世代の国際列車、コロナ禍の中で見出した「活躍の場」 ロシア鉄道「ストリージィ」の近況

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ロシア国内で大活躍!

   順風満帆に見えた「ストリージィ」だったが、2020年は災難の年になった。新型コロナウイルスにより、3月にロシア~ドイツ間の国際列車は運休となった。

   このままでは、せっかくの看板列車も活躍の場を奪われてしまう――かと思いきや、メインの仕事を取り上げられた「ストリージィ」はロシア国内に活路を見出した。8月下旬、サンクトペテルブルク~サマラ間を走る新列車に投入された。この列車はサンクトペテルブルクからモスクワ、人口約130万人都市のニジニ・ノヴゴロドを経て宇宙産業都市のサマラに至る。もともと9月上旬までの運行だったが、11月3日から継続運行される。

   サンクトペテルブルクとサマラを約19時間で結び、快適な車内環境も相まって、乗車率も上々のようだ。この列車はモスクワ~サンクトペテルブルク間はノンストップ、モスクワ~ニジニ・ノヴゴロド間の停車駅は2駅しかないため、速達性を重視していることがわかる。

   個人的には筆者が乗車した看板列車が国際列車の運休によってニートにならず、国内列車として大活躍している報せが聞けてうれしい。

(フリーライター 新田浩之)

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