長年のヒット作品、その背景
ヘタリアは、主に近代史を中心に扱っており、国際関係を人間関係で表現し、史実やエスニックジョークを交えたコメディが人気を博した。主人公はイタリアで、ドイツと日本を交えた枢軸国を中心に物語が展開される。ファンの間では、これをきっかけに地理や世界史に興味を持てるようになったという声も多数寄せられている。
しかし「ヘタリア」はもともと個人サイトに不定期で公開されていた作品で、本編もオムニバス方式。インターネット上では、同作のキャラクターをもっと見たい人や、架空の展開を空想した人たちによる、ファンアート(二次創作作品)が投稿されるようになった。こうした二次創作を紙媒体にした「同人誌」も多数発行されている。「コミックマーケット」で用いられるジャンルコードを参照すると「ヘタリア」は、2009年冬から現在に至るまで独自のジャンルコードを用意されており、同人ジャンルとしても長年親しまれてきたことが分かる。
このような日丸屋さんの活動やファンの動きに加え、商業化が「ヘタリア」ブームをさらに盛り上げた。2008年からは商業単行本が発売され、09年から11年にかけてはインターネット上で断続的にアニメが配信された。
このような人気作品の「再始動」告知に、ファンからは驚きと喜びの声が広がった。また、何が始まるのかと推測も広がっている。
「再始動って何すんのかなー。連載?アニメ?」
「3日後は25日...10月25日は世界パスタデー......」
「ヘタリア公式の謎カウントダウン、再始動まであと3日なのか3ヶ月なのか3世紀後なのかわからんな」
J-CASTニュースが集英社に、このカウントダウンが何を意味するのかを尋ねたところ、現在は明らかにできない、とのことだった。
再始動まで、あと…3#日丸屋秀和 #ヘタリア #カウントダウン pic.twitter.com/lSS4RatmFK
— 日丸屋秀和 公式 (@hima_kaz) October 22, 2020