カバー(東京都)が手がける女性バーチャルユーチューバー(VTuber)グループ「ホロライブ」所属の「さくらみこ」さんは2020年10月21日、療養から復帰し約3か月ぶりのライブ配信を行った。しかしライブ2曲目で「M@STERPIECE」という楽曲を歌ったことが、一部の原曲ファンの間に波紋を呼ぶこととなった。
これには、さくらさんのファンのみならず原曲の出典である「アイマス」ファンからも同情する声が寄せられている。
「#さくらみこ復帰LIVE」はトレンド1位
さくらさんは「バーチャル巫女アイドル」として活躍する配信者。7月31日にカバーから、病状が芳しくない状態であると明かされ、療養に専念するため一部活動を制限することが発表されていた。そして、21日ライブ活動を再開。ライブ公式ハッシュタグ「#さくらみこ復帰LIVE」は、ツイッター上で約3時間にわたりトレンド1位に浮上するなど大きな反響があった。
しかし、ライブ2曲目で歌ったバンダイナムコエンターテインメントの人気ゲーム「アイドルマスター(THE IDOLM@STER)」シリーズの人気楽曲「M@STERPIECE」がきっかけで、ツイッターでは一部ファンが不満を呟く騒ぎとなった。
さくらさん自身もアイドルマスターシリーズを愛好しており、5月には同シリーズの最新作「アイドルマスター シャイニーカラーズ(以下シャニマス)」のプレイ配信も行っていた。ところが6月5日のカバーの発表によれば、同社は各社の著作物を利用したゲーム配信において、法人として許諾を得ていなかったという。シャニマス関連の動画がすべて削除されてしまったことから、「シャニマス」を手掛けるバンダイナムコエンターテインメントの許諾も得ていなかったものとみられている。
このことにわだかまりを持つ一部ファンが、「アイマス」劇場版アニメの主題歌になるなど、思い入れの強いファンの多い「M@STERPIECE」をさくらさんが歌ったことへの不満をツイッターでつぶやく流れに。「M@STERPIECE」がトレンド欄のベスト10に入る事態となった。