VTuber(バーチャルライバー)プロジェクト・「にじさんじ」を運営するいちから(東京都千代田区)は、所属ライバー「金魚坂めいろ」との間で契約解除に至ったことを2020年10月19日に発表した。
「これは嫌がらせの域に届いてしまいそうだぞみたいな感じの...」
いちからは「にじさんじ」公式のツイッターアカウントで
「当社所属ライバーである金魚坂めいろが、先日行った配信において、当社との契約の禁止行為に該当する発言をしていたことを確認いたしました」
「本人を交え協議を行い、当社から本人へ厳重注意を行いました。その後、本人から引退の申し出があり、当社は申し出を受理し、合意解約にいたりました」
などと発表した。具体的にどのような禁止行為や経緯があったかは明示されていない。
10万人以上のチャンネル登録者を抱える金魚坂さんは、7月11日に活動を開始したが、9月3日に休止。その理由について、9月24日の配信で「事務所からは了承を得てる」として「話せる範囲」で事情を説明した。
ツイッター上などでは「アンチのせいではないか」とする向きもあったが、本人はこれを否定し、「アンチさんじゃなくて運営さんとの話なんだよ」と説明。ただし、運営のせいではないとした上で、デビュー直後から「これは嫌がらせの域に届いてしまいそうだぞみたいな感じのこと」が起きていたことを話し、一度は引退を決意したことを明らかにした。
配信中にも誰から「嫌がらせ」を受けたかを推測するコメントがみられたが、「さっきからコメント欄で『これが問題だったんだ』って話が出てるけど、今日は話せる範囲でお話しようと思ったんだけど、誰かを悪者にしたいとか、かといって自分が悪者になりたいとかなんでもなくってね」と、終始明言は避けていた。
かえって広がる憶測
このように、あくまで詳細を語ることを避けた金魚坂さんだったが、その後の契約解除を受けて、波紋はかえって広がり続けているのが現状だ。YouTube上では別のVTuberが「暴露」と称する動画を投稿、契約解除が発表される直前のものであったが、内容面で符合する部分もあるとして、まとめサイトなどが拡散し、混乱に拍車をかける形となっている。
J-CASTニュースは契約解除をめぐり、「契約の禁止行為に該当する発言」など、どのような事実があったかについて10月20日にいちからに取材を申し込んだが、21日18時現在回答はない。