「ガラケー派」で知られていた元プロ野球選手の新井貴浩さんが、慣れないスマートフォンを通じてツイッターを始めたことが話題を呼んでいる。
現役時代は全力プレーと誰からも愛される人柄で親しまれていた新井さん。その人気や注目度は、引退から2年が経った今も健在のようだ。
現役時代は同僚、ファンからもいじられ...
新井さんは98年に駒澤大学からドラフト6位で地元の広島東洋カープに入団。持ち前の強い体とハードな練習が実を結び、3年目の01年にはレギュラーに定着、05年にはホームラン王に輝いた。07年オフには阪神へFA移籍。当時のFA宣言会見で「辛いです」と涙ながらに語ったシーンは、今も語り草だ。
阪神には7年間在籍し、15年シーズンに広島へ復帰。16年には39歳でセ・リーグMVPに輝いた。チームのリーグ3連覇に大きく貢献し、18年に惜しまれつつ現役を引退。現在は野球解説者として活動している。
名実ともにカープの「レジェンド」とも言える新井さんだが、最大の魅力は誰からも愛されるキャラクターだ。広島入団後〜阪神在籍時にかけては、同郷の先輩・金本知憲さんから強烈なイジリを受け続ける日々。15年に37歳で広島へ復帰すると、今度は菊池涼介選手や丸佳浩選手(現巨人)、鈴木誠也選手など20代の若手からもいじられる始末だった。
野球ファンの間では、新井さんの打つ併殺打は「ツラゲ」(辛いです、ゲッツーを合わせた造語)と言われた。何かにつけて「新井が悪い」と責任をなすりつけられることもあった。サヨナラヒットで拳を突き上げる姿や、打席で大きく仰け反る姿など、新井さんの「全力プレー」を写した写真の数々は、ネットユーザーの「おもちゃ」にもされた。