アニメやゲームとコラボしたファッションブランド「SuperGroupies(スーパーグルーピーズ)」を運営するアニウェア(東京都渋谷区)は2020年10月19日、アニメ「名探偵コナン」とコラボレーションしたスノードームの返品・返金対応を行うと発表した。同社は過去にも、人気ゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」のキャラクターをイメージにした時計で同様の対応を行っている。J-CASTニュースは、アニウェアに、今後の再発防止策などを取材した。
コロナ禍によって製造ラインがストップ
今回、返品・返金対応を行うことになった商品は「名探偵コナン×SuperGroupies スノードーム各種」。ラインナップは、江戸川コナン、毛利蘭、怪盗キッド、赤井秀一、安室透の5種で、価格は各9800円(税別)。高さ16センチほどのインテリアオブジェで、透明なドームの中に、キャラクターやそれに関連するもののミニチュアフィギュアが入っている。
この商品は、2019年10月7日まで予約を受け付けており、20年2月下旬に発送する予定だったが、発送に遅れが生じてしまった。そして予約受付から約1年経た、ことし10月中旬、ようやく購入者のもとに商品が届き始めた。しかしSNS上では、「出来が悪い」、「傷多すぎる」といった不評が相次いだ。そして19日、「SuperGroupies」公式サイト上で返品・返金対応を行うことが発表された。
J-CASTニュースの取材に対し、アニウェアは20日、度重なる納期の遅れや、商品に不備が発生してしまった背景・原因についてこう回答した。
「根本的な原因は弊社側の製造品質管理の甘さにあると考え、お客様に多大なご迷惑をおかけしたことを深く反省しております。
その要因となったのは、製造委託現場である中国国内において本年始めからのコロナ禍によって製造ラインがストップし、徐々に復帰した後も複数の部材製造現場間の調整ややり取りに多くの支障が発生し混乱をきたしました事です。通常このような場合、発注元である私共から現地に管理監督者を派遣し調整や最終検品にあたり事態を収拾させることが必要ですが、渡航制限によりこのような対策が取れず、お客様にお約束したお届け日程をなんとか守ろうとした結果であります」