取り消し要求は「パフォーマンス」の面も
スペイン紙「アス」の報道によると、エメリ監督は試合後の会見で「久保は2枚のイエローカードで退場したが、まったく普通ではないカードだった」として、処分の取り消しを要求する意向を明かしている。退場が取り消される可能性はあるのか。
「今回は覆る可能性はほぼないと思います。審判がプレーをよく見ていなかった場合もあるのでゼロではないですが、基本的に審判が試合中に下した判定が覆ることはほぼありません。
(取り消し要求については)外向けのパフォーマンスという面もあると思います。私がイングランド・プレミアリーグのレフェリーの方々を取材した時に『戦略として審判批評する人もいるから真に受けないように』という話を聞きました。監督はチームをコントロールするため、マネジメントの一環で審判に矛先を向けることがあります。今回(エメリ監督)も久保選手を守るために、『そんな悪質なプレーではなかった』と主張している部分はあるでしょう。本当に覆したいと思っているかどうかは分かりません」(石井氏)
久保は昨季所属していたマジョルカ時代から守備に課題があると指摘されている。石井氏は今回の退場シーンについて「久保選手は足を畳もうとしている意図が見えたので、私個人としてはかわいそうだったなとは思います。ただ、ああいったファウルは欧州だと注意深く見られます。スペインでプレーしていくにあたって、ボールが流れた時のチャレンジの仕方は注意しないといけません」と話していた。
(J-CASTニュース編集部 青木正典)