菅首相とインドネシアの「5年前の因縁」 初外遊で「高速鉄道」問題に新展開あるか

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中国案は「うまくいくかというのは、極めて厳しいと思いますよ?」

   インドネシアが採用した中国案は

「インドネシア政府の財政負担や債務保証をともなわずに事業が実施できるとの新たな提案」

で、菅氏はこの提案について

「我が国にとっては全く考えられない提案」
「まったくそういう条件で、我が国として臨むことはできない」
「全く常識として考えられない。国家として、国民に責任を負わなけりゃまずいわけですから」

などと繰り返した。インドネシアが「全く常識として考えられない」提案を採用してしまった事への所感を求められると、吐き捨てるように

「そこが現実的にうまくいくかというのは、極めて厳しいと思いますよ?今までもそうした例が何カ所もあるんじゃないでしょうか」

と述べていた。

   実際、工事は遅れに遅れている。15年時点では15年に着工し19年に開業する計画だったが、起工式が行われたのは16年1月。20年9月時点の現地報道では、完成は23年にずれ込む見通しだ。ジャカルタ・ポストによると、ハルタルト経済担当調整相は20年5月30日にオンライン会見で、ジョコ大統領が

「経済性を高めるために路線をバンドンで終わらせるのではなく(第2の都市)スラバヤまで延ばし、共同事業体に日本を加えることを指示した」

ことを明らかにするなど、事態は混迷を深めている。

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