発揮された「土俗ミステリー」ぶり
加え、第2回は特に上記のような声が多かった。というのも、第2回はより「TRICK」的な要素が多かったと思われるからだ。
前述の通り、第2回の舞台となったのは、埼玉県内に存在するとされた架空の村で、そこには、さまざまな工作活動によって「霊能力」を持つと見せかける悪役が登場。その「霊能力」の正体を暴こうとする主人公たちとのバトルを経て、インチキが白日の下にさらされるというものだったが、こうした展開は確かに「TRICK」では何度も登場しており、放送当時、視聴者の間では「土俗ミステリー」との名前が付けられたフォーマットなのだ。
加え、今回は「霊能者」が女性教祖だったことから、「2話ではがっつり人里離れた村にいる霊能力者のインチキを暴くみたいな。全然母の泉」と、2018年に死去した女優の菅井きんさんが女性教祖・ビッグマザー役を務めた「TRICK」の第1シリーズの第1話~第3話に登場した宗教団体である「母之泉」を連想したとする声も上がっているほどだ。
なお、次回予告によると第3話の放送内容は、会社からのパワハラが原因で死去したとみられる父親の敵討ちを願う9歳の少女が依頼人という展開であり、第2回のような「土俗ミステリー」とは一線を画した内容の模様。ただ、それがなくとも、「凸凹コンビ」が事件を解決するという点は変わらない以上、やはり、視聴者は「TRICK」的要素を期待してしまうのではないだろうか。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)