熊本電気鉄道は2020年10月17日、駅構内に客が残っていたにもかかわらず、シャッターを下ろして閉じ込める事案が発生したと発表し、「ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪した。
客本人が"実況"ツイート
発表によれば、騒動は藤崎宮前駅(熊本市中央区)で16日に起きた。営業終了後の23時30分ごろ、駅構内のトイレ内に客が残っていたが、正面玄関のシャッターを下ろして出られなくしてしまった。
同社が駅関係者に確認したところ、23時発の最終列車が出発する前にトイレを見回りし、客がいたため声がけをした。しかし、出発後にシャッターを下ろす際、この客の確認を怠ってしまった。
騒動をめぐっては、男子学生を名乗る客本人がツイッターで助けを求め、注目を集めていた。
男性は23時30分にシャッターを目の前にした写真とともに「駅に完全に閉じ込められたんだけど。腹痛でトイレ入ってたら『閉めるから出ろ』ってめっちゃガチャガチャされたから『少し待ってください』って言ったらこれだよ。どうなってんのまじ」と事情を説明し、「フェンス乗り越えて出るしかないが。立ち入り禁止に入らんと出れんが」と困り果てていた。
それから6分後、シャッターを手で開けようと試みる場面も動画で投稿。シャッターはびくともせず、「え、野宿ですか?いやマジなんなの」と不安を漏らし、リプライ(返信)欄には心配する声が相次いだ。
23時53分の投稿では、保護者に連絡をして脱出できる場所を探してもらうとし、それでも無理なら警察を呼ぶと報告した。