ファミマのスマホ決済が「珍事」を起こした
こうしてローソンとKDDIの関係が深まるのに合わせ、ドコモの「ローソン離れ」は進むのもまた当然で、その延長線上にdカードの特典終了もある。だが、ドコモも経営戦略の中心にスマホ決済「d払い」や共通ポイント「dポイント」を据えており、2020年10月にはローソンを含むdポイント加盟店でd払いを利用すると、最大50%を還元(上限は2000円相当)するキャンペーンを展開している。この陰で、比較的地味なdカードの特典は、もはや役割を終えたとの見方もできる。
このようにスマホ決済が激しく競り合う中、ローソンでライバルのファミリーマートのスマホ決済「FamiPay(ファミペイ)」が使えるようになるという「珍事」が10月から起きている。FamiPayを利用できる店舗がJCB系の「Smart Code」加盟店に拡大しており、その加盟店にローソンが入っているからだ。しかも、FamiPayのキャンペーンを利用するとau PAYより割安になる状態も起きた。
コンビニを巡るスマホ決済の陣取り合戦は複雑さを増し、今後も混戦が続きそうだ。