問題発覚から10日経っても「人事」盾に説明せず
その後、10月12日夜には、杉田和博官房副長官が「任命できない人が複数」いることを、菅氏が推薦者名簿を決裁する前に口頭で報告していた、とする報道が相次いだ。6人が任命されなかった経緯の一端が明らかになったともいえ、翌10月13日午前の会見では、
「今回の任命について総理以外の方が判断された可能性について、改めて、任命に総理はどのように関与していたのか」
とについて問う質問が出た。
加藤氏は、任命は最終的には菅氏の決裁で決定しているとした上で、その具体的な理由については、「人事に関すること」だとして説明しなかった。
「そのプロセスにおいては、これまで申し上げたように、任命の考え方について説明があり、共有されていたということは申し上げてきた。個々のやりとりについては、人事に関することであり、『誰が何を』というようなことは、これまでも差し控えさせていただいている。その上で、内閣官房副長官のお話が出たが、一般論として申し上げれば、内閣官房副長官は官邸における総合調整の役割を果たしていただいている」