2020年10月12日に発売されたファッション誌「ar」11月号において、女優の本田翼さん(28)の巻頭特集がファンの間で話題だ。
同号では8ページにわたって本田さんを特集すると同時に、表紙においても本田さんを起用。このため、本田さんのファンの間では「ばっさーの笑顔が最高」といった声が上がっているが、併せて、「ばさちゃんあざといずるい(褒めてます) ずっきゅーん 撃ち抜かれるわ」といった声も上がっているのだ。
「あざとい」を辞書で引くと...
「あざとい」とは、「広辞苑 第七版」(岩波書店)によると、その第2義として、「押しが強くて、やり方が露骨で抜け目がない」との意味で紹介されている(第1義は「思慮が浅い。小利口である」)。加え、「ずるい」とは、これまたマイナスの言葉であり、これだけ見ると、「ばさちゃんあざといずるい」という声は、まるで、本田さんが、その芸能活動で自らのキャラを作り込みすぎていると非難する言葉のように見える。しかし、その後には「(褒めてます)」との言葉が添えられており、やはり、これは本田さんを高く評価している声なのである。
実は、本田さんをめぐっては、以前から「あざとい」との指摘がネット上にチラホラ。しかし、そのほとんどは「あざといな可愛いな今日も世界は平和だ」といった、プラスの意味で使うものばかりなのだ。これは一体......。
「可愛さが限界突破」との見出しで報じられる
そんな本田さんだが、今回の「ar」及び、それに関連する情報について伝える各メディアの記事を見てみると「あるフレーズ」が頻出していることに気付く。それは、「可愛さが限界突破」というものだ。
9日、「オリコンニュース」は「本田翼、NiziUの"縄跳びダンス"で胸元チラリ『無理!キュン死』『可愛さが限界突破』」との見出しで本田さんについて報道。内容は、「ar」11月号に関連し、そのオフショット動画が同誌のインスタグラムに投稿されたことを報じるものだが、オリコンニュースは11日にも、「本田翼、かわいらしさの"限界突破" 尊すぎる白肌を全開」との見出しで、今度は「ar」11月号そのものについて報道。やはり、「可愛らしさ」が「限界を突破している」と報じているのだ。
加え、雑誌の発売日である12日には、「毎日キレイ」が「本田翼:ミニスカ姿で『NiziU』縄跳びダンス 『可愛さが限界突破』と大注目」との見出しで、やはり、「可愛さが限界突破」と報道。これらを見る限り、どうやら、本田さんの「可愛さ」は容易に「限界を突破」してしまうようだ。
「『可愛い』には限界が来る」が、だったら私はまだ...
ちなみに、本田さんは雑誌発売直前となる8日に、バラエティー番組「中居大輔と本田翼と夜な夜なラブ子さん」(TBS系)で、自らの「可愛さ」の「限界」に言及していた。番組序盤、司会の中居正広さん(48)から、「ばっさー、もうちょっとね、もうひと色気は有った方がいいんじゃない?」と聞かれた本田さんは「出してないだけ」としつつ、
「『色気』って多分、大人になったら出せるんだと思うんです、本当は。でも『可愛い』って意外と限界が来るんですよ。だったら私はまだ、『可愛い』で売ってきたいの」
と、「限界」が来るまでは「可愛い」で売っていきたいとの考えを説明したのだった。ただ、その翌日以降には、前述の通り「本田さんの可愛さが限界を突破した」とするニュースが立て続けに出たのも事実。となると、本田さんの「可愛さ」が「限界」に達するのは、まだまだ先のことになりそうだ。
そう考えると、記事の序盤で述べた「『あざとい』と言いつつ本田翼を支持してしまうファン」という存在は、通常の女性であれば、ややもすると「ただ単にあざといだけ」になってしまう仕草であっても、それを「余裕で踏み越えていく本田翼」に魅かれているということになるのではないだろうか。「『あざとい』と言いつつ支持する」という矛盾した行動になってしまうのは、本田さんに、ある種の「超人性」が秘められているということなのかもしれない。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)