「あまりにも自分の記憶に自信を持っているのはとても違和感が残る」
松本人志さんは番組で「ぼんやり痛ましい事件だな、くらいに思っていた人たちも、今回の本人の無罪主張で、国民の怒りが完全に1つになっちゃった感じがしますね」との印象を述べていた。また、「これ(無罪主張)は裁判でアドリブ的に本人が言ったんですか? 弁護団で相談した上で無罪主張することになったんですか?」と無罪を主張した経緯についての疑問を口にした。
犬塚弁護士が「きちんと相談はしていると思う」と述べると、松本さんは「えええ...」と驚き、「弁護団側も、『いやいや流石にそれはちょっと...』ってならないんですか?」となおも聞いた。犬塚弁護士は「立証の難しさは説明していると思います。それまで普通に運転して現場に来たわけですから、そこで突然ブレーキを踏んだら加速したと証明することの難しさは説明していると思います」と立証の難しさを再度指摘。お笑いタレントの東野幸治さんが「被告の意思をできるだけ尊重するのが弁護団ということ?」と確認すると、犬塚弁護士は「そう言うならそれで立証するしかないというところ」と述べた。
飯塚被告の無罪主張については11日の「サンデー・ジャポン」(TBS系)でも取り上げられた。政治評論家の杉村太蔵さんは、「遺族のことを考えると本当にいたたまれないし言葉がない」と述べたうえで、「一方で少し冷静に考えないといけないのは、私たち民主主義の社会に生きていますが、裁判において被告が自分の正当性を主張するのは、基本的人権の中で最も尊重されるべき、一丁目一番地」と指摘。また「推定無罪という大原則は、メディアにおいては押さえておかないといけないポイントだと思います」とも述べていた。
「爆笑問題」の太田光さんも「法律は血が通ってちゃダメなんですよね。ものすごく冷静なものでないと。感情的に許せなくても、証拠がなければ、被告が主張していることが嘘だと言えない」と話す。ただ、「一方で、僕も若い時に事故したことあるけど、事故の前後の記憶ってちょっと飛ぶんですよ。それを考えると、彼(飯塚被告)があまりにも自分の記憶に自信を持っているのはとても違和感が残る」との見解を述べていた。