特に「再発見」エリアが好評
「地元かながわ再発見事務局」事務局長の出口さんによれば、「かながわ県民割」は非常に早く大きな反響があったという。その背景には、国のGoToトラベルがあったことや、行楽シーズンに重なったことなどがあるのではないかと推測している。
「これはGoToトラベルキャンペーンのほうの事業ですけれども、ちょうど神奈川県の地域共通クーポンの配布もちょうど10月以降からの予約でスタートしております。いろんな要素が重なって、非常に皆様が関心を持ってくださったのだなと感じております」
また、定番エリアと再発見エリアではどちらが人気だったのか尋ねると、出口さんは「再発見エリア」が好評なのではないかという見方を示す。
「月次の集計がまだとれていないので明確な答えはできないのですが、事務局の感覚では、再発見エリアが非常に好評です」
このような反響があった一方で、SNS上では「始まったと思ったらもう取り扱い終了」、「電話が繋がる前に売り切れ」と落胆する声も上がっている。しかし、宿泊事業者の予約受付の再開の目途などについて出口さんは、
「再開の見込みなどは今、全くございません。現在は各社、販売を中止している会社が多いのですが
今後、お客様の旅行取消が多く発生した場合、その取消分を再度、販売することが検討されている程度です」
と言う。
神奈川県観光企画課の担当者も、今後の対応については、事業管理者から今月末に詳細な報告を受けてから、その内容を検証したうえで予算配分の調整含め、検討していくとしている。
なお、観光企画課の担当者によれば今後のOTAや鉄道・船舶事業者での販売については、予定通り実施予定。OTAへの予算の目安は2億、鉄道・船舶事業者は0.5億となっている。OTAに関しては、「JTBるるぶトラベル」のみだったが、9日からは「Yahoo!トラベル」でもキャンペーン適用商品が販売される(この2つでは「GoToトラベル」との併用はできない)。そのほかの事業者に関しては、準備が整い次第販売されるとのことだった。鉄道・船舶事業者については、江ノ島電鉄が8日から「江ノ電満喫セット券」を発売しており、そのほかの事業者はOTA同様、準備が整い次第順次販売予定だとしている。
(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)