新宿から「TSUTAYA」が消える 文化人も愛した老舗、レンタル作品は渋谷へ...

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   日本一の繁華街から「TSUTAYA」が消える――。

   東京・新宿にあるレンタルDVDショップ「新宿TSUTAYA歌舞伎町DVDレンタル館」が、2020年11月15日で閉店する。前身の「新宿TSUTAYA」から数えて25年、映像作品の豊富なラインアップで文化人などからも愛されてきた店舗だった。

  • 閉店する「新宿TSUTAYA歌舞伎町DVDレンタル館」(2020年10月撮影)
    閉店する「新宿TSUTAYA歌舞伎町DVDレンタル館」(2020年10月撮影)
  • 閉店する「新宿TSUTAYA歌舞伎町DVDレンタル館」(2020年10月撮影)

文化人も昔を懐かしむ

   「新宿TSUTAYA歌舞伎町DVDレンタル館」の閉店は20年10月5日、同店の公式ツイッターなどで明かされた。同店のルーツは1995年にJR新宿駅東口に出店した「新宿TSUTAYA」。当時の日本経済新聞の報道によると、レンタルビデオ、レンタルCDコーナーなどを合計7フロアにわたって展開した大型店舗だった。

   「新宿TSUTAYA」の最大の特徴は、映像作品の豊富な品揃え。朝日新聞は2001年6月21日の夕刊で、当時の店舗について以下のように報じている。

「『ないものはない』。それがモットーというレンタルビデオの品ぞろえを誇るのが、東京・新宿東口にある『新宿TSUTAYA』だ。洋画4万本、邦画2万本、アニメ2万本、アダルト1万本の計9万本だ。レンタル利用客はCDを含め1日3000人。95年のオープン以来、全国約1000店にまで成長したTSUTAYAチェーンのフラッグシップに恥じない品ぞろえを追求してきた」
「現在では廃盤・品切れになった珍しいビデオが、ここに集められているからだ。(途中略)マニアはもちろん、資料を探しにくるテレビや映画業界の関係者も多いという」

   実際に店を利用していたという「文化人」も、ツイッターで当時の思い出を振り返っている。

「中村屋の隣にあった頃はよく行った。90年代後半だったか。なんでもある印象だったけど、むしろどこにでもあるものは置いてなかったのかもしれない」(劇作家のケラリーノ・サンドロヴィッチさん、10月5日)
「20代の頃、VHSしかない映画はいつもここに借りにいってた。カメ止めのチラシも置いてもらったなぁ」(映画『カメラを止めるな!』監督の上田慎一郎さん、10月6日)
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