関東サッカーリーグ1部の「東京23FC」に所属するキャプテンの木島徹也選手(37)が、試合開始直後に相手の顔に肘打ちをした問題で、クラブは2020年10月9日、木島選手を契約解除したと発表した。
発表によれば、肘打ちは故意だったという。
「極めて当然の戦術的な会話」に過剰反応
カマタマーレ讃岐などに所属経験もある元Jリーガーで、今期から東京23FCに加入した木島選手。
問題のプレーは、10月4日のブリオベッカ浦安戦で飛び出した。試合開始のホイッスルが鳴ると、ボールを持っていない相手めがけて猛突進した。直後、相手の顔面に肘をぶつけた。
この場面を見たサポーターらからは「これは本当に何が起きたんだ?」との驚きや、「これはかなり悪質じゃない?」と非難の声があがり、クラブ側に説明を求める声が殺到していた。
クラブの9日の発表によれば、本人や他の選手にヒアリングしたところ、キックオフ前の相手選手との「極めて当然の戦術的な会話」に過剰反応し、肘を出してしまったという。
相手チームには謝罪し、関東リーグにも報告したところ、「理事会協議案件」となった。本日付で木島選手とは契約解除し、西村剛敏クラブ代表は引責辞任、原野大輝ゼネラルマネージャーは3か月の減俸処分とする。
クラブは「この度は各方面の皆様方に多大なるご迷惑をお掛け致しましたこと、改めて深くお詫び申し上げます」と謝罪し、「クラブ所属全選手・スタッフに対し、フェアプレーに対する意識を更に高めるべく緊急ミーティングを開催いたしました。今後も継続して啓発、教育活動を継続して参ります」と誓った。