「実刑判決が出るなどして、最高裁に行っても計2年で確定」
1審の判決については、若狭弁護士は、「有罪になると思います」との見通しを示したうえで、こう指摘した。
「示談ができていないなら、禁錮3年ぐらいの実刑判決が出るでしょうね。もし示談ができているとすると、その内容によりますが、禁錮3年に執行猶予3年が付く、などになる可能性もあります」
裁判については、「そんなに長期化しない」とみる。
「警察や検察は、弁護側の主張をあらかじめ知っていて、客観的な捜査を尽くしているはずです。争点は、アクセルやブレーキの異常ですが、裁判を見ますと、客観的に異常がないことを検察が明示していましたので、防犯カメラの映像などの証拠はあるはずだと思います。弁護側は、車にどういう欠陥があったか立証義務はありませんので、検察側の主張が正しいか、裁判官が判断することになります」
そのうえで、裁判が何年かかるかの見通しについて、こう言う。
「複雑な事件ではありませんので、1審判決は、来年3月ぐらいまでには出る可能性があります。また、高裁になっても、1年以内には判決が出ると思います。上告理由が見当たりませんので、上告しても棄却になる可能性があり、最高裁で半年かかるとしても、再来年の秋までには判決が確定しているでしょう」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)