アミューズメント施設でクレーンゲームを操作する店員。後ろには2人の警察官が控え、じっと様子を見つめている――。こんな異様なシーンを収めた画像が、ツイッターで3万5000以上もリツイート(拡散)されている。
200回以上プレー
投稿したのは、このクレーンゲームに挑戦した20代の男性だ。
取材に応じた男性によれば、2020年10月8日に東京都内にあるセガのアミューズメント施設を訪れ、クレーンゲームに興じた。しかし、何度やっても一向に景品が取れない。店員を呼んで50回以上プレーしてもらうも成果がなく、おかしいと思った男性は警察に通報した。
駆け付けた警察官2人の立ち合いの元、店員がふたたび挑むもやはりだめだったという。200回以上やってついに断念し、景品の位置を取りやすい位置にずらしてようやく獲得できた。この男性も同じ設定でプレーし、後に続くことができた。ことの顛末を見届けた警察は民事不介入の原則を理由に、特段の対応はしなかったという。
投稿に対しては、他のゲームセンターでの同様の体験談や、警察を呼ぶことの是非などについて、多くの声が飛び交っている。投稿動画は9日夕現在、ツイッターで3万5000以上リツイートされている。
セガ広報部に9日、投稿内容を確認すると、概ねの状況は把握しているといい、困惑しながら次のように話した。
「クレーンゲーム全般はそうですが、お客様の力量や運がどうしてもあり、それを楽しんでいただけるためのゲームなので、お金を入れたら必ず景品が出てくるわけではない状況で遊んでいただいております。もちろん、店員も常にお客様の状況を把握させていただいているので、あまりにもおかしいと思えばお声がけさせていただいて、少しアシストさせていただくのが弊社の基本的なオペレーションになります」