Go Toイート「錬金術」は想定済み なぜ「一律ポイント付与」に?農水省に詳しく聞いた

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鳥貴族「報告を受けて確認しています」

   では、肝心の飲食店はどう受け止めているか。鳥貴族の広報担当は6日、J-CASTニュースの取材に「Go To イートで1品だけ頼んで帰るというお客様がいたことは、報告を受けて確認しています」と認めた。ネット上で言及されていたことも把握していたという。ただ、その影響については「全体として客単価が下がっているのか、そうした利用をするお客様がどれくらいいるかは、まだ足元の数字が出てきていません」としており、実態は掴めていない。

   そもそも「Go To イートキャンペーンのルールに反した使い方ではないので、弊社としては特段何も申し上げられません」とする。また、「Go To イートを通じて初めて店舗にお越しいただくお客様もいらっしゃいますので、キャンペーンをありがたいと思っているのは前提にあります」と、Go To イート自体には肯定的だ。

   鳥貴族の客単価は平均2000円前後。ポイント目的で1品だけ頼んで帰る客が増えた場合、単価が下がる懸念はないかという指摘には「全てのお客様がそのようなご利用をするわけではありませんし、収益の影響は店舗によるので、一概にどうとは現時点で申し上げられない」とするにとどめた。送客手数料の負担についても「予約サイトごとに違うので一概には言えない」という。

   「錬金術」への対応策については「対応するとコストがかかりますし、ご来店いただけること自体はとてもありがたい。ご指摘の点は考えないといけませんが、対応するかどうかを含めてまだ検討課題という段階です」と話している。

   鳥貴族は取材の翌7日夕、Go To イートの対象となる予約内容について変更を発表。これまでの5つのメニューのうち、「席のみの予約」「6品コース 1962円(税込)」の2つはポイント付与の対象から外した。発表までに受けていた予約は対象として認められるが、今後の新規予約では「トリキ晩餐会 3278 円」「9品コース 2943 円」「5品コース 1635 円」の3つのみが対象となる。1品注文して帰るという「トリキの錬金術」はできなくなった形となる。

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