「50億円超」の豪邸、米中企業のIT株... 菅内閣の閣僚たちは、資産も「実力派」だった?

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小泉環境相、妻・滝川クリステルさんが約3億円保有する一方で...

   3位にランクインしたのは、岸信夫・防衛相で、約2億340万円(17年10月の衆院選時点の資産報告書とその後の資産補充報告書を集計)。

   岸氏は安倍晋三・前首相の実弟だが、幼少の頃に母の兄の岸信和氏(岸信介元首相の長男)と養子縁組したため、岸姓を名乗る。その信和氏が17年に亡くなり、多額の資産を相続したため、資産額がトップクラスに躍り出た。港区高輪にあるマンションの一室(約228平方メートル)のほか、「金銭信託」約1億6055円分を相続したことが、18年分の資産補充報告書からわかる。

菅内閣の閣僚の比較可能な資産額と主な保有資産(資産報告書などから)
菅内閣の閣僚の比較可能な資産額と主な保有資産(資産報告書などから)

   ちなみに小泉進次郎・環境相は、自身の資産は「資産ゼロ」と報告しているが、19年9月の環境相就任に伴って妻・滝川クリステルさんの保有資産も公開されており、その額は約2億9000万円だった。内訳は、国債1億5000万円、公社債1399万円、証券投資信託及び貸付信託等802万円、その他が1億1800万円だ。

   小泉氏は19年11月、資産公開後の会見で「私と結婚したことで(クリステルさんが保有資産を)公開しないといけなくなった。ルールではあるが率直に申し訳ない気持ちだ」と述べている。

小泉進次郎・環境相と妻の滝川クリステルさん
小泉進次郎・環境相と妻の滝川クリステルさん

   とはいえ、小泉氏の資産が「ゼロ」というのは腑に落ちない。これには実はカラクリがあり、仮に小泉氏が多額の預金や現金を持っていても、報告する義務があるのは定期預金だけなのだ。「タンス預金」など現金や、普通預金は対象外だ。「低金利時代」にあえて定期預金を持つ人は多数派ではなさそうだが...。

   他にも、生計をともにしていない名義の資産や、資産管理会社など法人名義の資産も、報告する義務はない。公開基準が緩く、罰則規定もないのが日本の今の資産公開制度。政治家が地位を利用して不正な蓄財をしていないか有権者がチェックできる環境からはほど遠いのが実態だ。

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