「自ら情報ソースを減らすだけ」冷ややかな声も
「東京新聞は、首相が懇談ではなく、9月16日以降開いていない記者会見を開き、日本学術会議の会員任命拒否など内外の問題について、国民に十分説明することが必要という考えです。臨時国会の早期召集も求めています。このため懇談には出席しない判断をしました」
菅首相と番記者との懇談会については、野党からも疑問の声が出ている。
立憲民主党の蓮舫参院議員は、ツイッターで「完全オフレコ=取材内容を公表しない 日本学術会議人事を問わなければならない今、完オフ懇ではなく正面から取材するのが報道機関の役割」と述べ、懸念を示した。
また、共産党の志位和夫委員長も、「日本学術会議への人事介入が大問題になるなか、公の会見での説明を一切行わないまま、首相番記者とのオフレコ朝食懇談会に90分。首相がなすべきは、記者会見・国会質疑で、学術会議からの要望への回答を含めて、国民にきちんと説明することだ」とツイッターで菅氏を批判した。
ツイッターやネット掲示板でも、懇談会は話題になっており、様々な意見が出ている。
批判的な声としては、「記者会見を制限しながら裏で懐柔」「既得権益化してるってことでしょう」といった声が上がった。マスコミに対しては、「権力者ではなく国民に向くべきだ」との指摘が出たほか、欠席した社には「ジャーナリズムを重んじた姿勢は素晴らしい」との声もあった。
一方で、「参加も不参加も自由だと思います」「取り込まれなければ良いだけ」との意見も出たほか、欠席することを疑問視する向きも多かった。「参加すれば質問する機会もあっただろうに」「自ら情報ソースを減らすだけにしか思えない」などと書き込まれていた。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)