小さな「ガシャポン版AED」が大反響 メーカー監修で忠実再現...「勉強になる玩具」はこうして生まれた

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20~30センチ→3~5センチに...「非常に難しかった」

   商品を企画・開発したバンダイのベンダー事業部・望月一輝(かずてる)さんは28日、J-CASTニュースの取材に、商品化の経緯をこう語る。

「元々は、子供向けの知育要素のある商品を作りたいと考えたのが企画のスタートで、信号を守ろう!とか、寝る前に歯を磨こう!とか、ガシャポンを通して伝えることは出来ないかと考えました。その後企画出しに苦戦をした状況が続き、悩みながら街を歩いていたら、AEDを見かけまして『あ、これだ!』と思いつきました」

   「知育」については、商品公式サイトに本物のAEDの使い方を解説する動画を公開している点にも現れている。「日本光電工業様とは『AED普及』を共通の目的とし商品化を行いましたので、本商品に興味を持って頂いた方に、実際のAEDの使用方法を知って頂きたく、動画を公開させて頂きました」と望月さんは話す。

   日本光電のAEDは幅と奥行が20~30センチメートルあるが、ミニチュアAEDの大きさは3~5センチ。ガシャポンサイズにするのは容易ではなく、苦労もあったという。

「シールの調整に一番苦労を致しました。シールのデザインは、本物と同じ縮尺でデザインに落とし込むと、文字が全く見えなくなってしまうので、お借りした実機を参考にさせて頂きつつ、微妙な文字の大きさ調整を頑張りました」
「細部を再現するのは非常に難しかったですね。ガシャポンの商品サイズ故に、チューブの長さ調整には苦労を致しました。商品サイズが小さいため、チューブの長さが長すぎてもダメ、短すぎても遊びづらい、など微妙な長さ調整に苦労を致しました」

   ネット上では「見かけたけど、すでに売り切れだった」という声もある。売上は「お陰様で好調のようです」といい、リピート生産は取材時点で未定。ネット上で反響があがっていることを伝えると、望月さんはこんな思いを明かした。

「正直ここまで多くの反響があるとは思わず、担当として驚きつつ大変有難く感じております。私自身も本商品の商品開発を行うようになってから、街中で歩いていると『あれ?こんなところにAEDあったんだ』と気が付くことも多くなったりしましたので、ぜひ皆様もAEDの使い方を知って頂きつつ、街中のどこに置いてあるのか?などを意識して頂けると有難いなと思います」

(J-CASTニュース編集部 青木正典)

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