2020年10月2日、羽田空港のターミナルビルに日本航空(JAL)の「ミニ博物館」が期間限定でお目見えした。
JALでは、羽田空港内の整備工場見学コースの一部として「JAL工場見学~SKY MUSEUM(スカイミュージアム)~」を公開してきたが、新型コロナウイルスの影響で工場見学は3月に休止。展示物も見られない状態が続いてきたが、ファンの要望に応える形で、歴代の制服やモデルプレーンなど、一部の展示物をターミナルビルで展示することにした。
手作り感あふれる「木製シミュレーター」「壁新聞」
展示スペースになっているのは、第1ターミナル6階の多目的ホール「シリウス」。5代目(1970~77年)と6代目(1977~1987年)の客室乗務員(CA)制服が展示され、現役CAが歴代の制服(現行(2020年~)、4代目(1967~1970年)、7代目(1988~1996年)のいずれか)を着て来場者を案内する。制服の変遷を詳しく説明したパネルも置かれている。日によっては、遠隔操作のアバターロボット「JETくん」が出迎えてくれる。
モデルプレーンは、DC-6B型の1番機にあたる「City of Tokyo」号、ボーイング747型機のディズニー特別塗装機、最新鋭のエアバスA350型機などを展示。旭川空港のスタッフが「機内空気の清潔性について」と題して製作した壁新聞など、手作り感あふれる展示物も多い。
日本トランスオーシャン航空(JTA)が子ども向けに製作した木製シミュレーターや、手荷物を載せる時に使うパワースーツの実演など、「SKY MUSEUM」では見られない内容もある。
10月9日には第1ターミナル5階のオープンスペース「THE HANEDA HOUSE」 に場所を移し、10月15日まで展示する。開場時間はいずれの会場ともに11時から17時まで。
工場見学の再開時期は未定で、決まり次第「SKY MUSEUM」のウェブサイトで告知するとしている。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)