観光支援事業「Go To トラベル」の対象地域に2020年10月1日から東京が加わり、「地域共通クーポン」も使えるようになった。これまでは旅行代金の最大35%を政府が補助してきたが、さらに15%分のクーポンが配られる。
全国の約10万店舗で利用できることになっており、利用開始2日前の9月29日になって、具体的な店舗名が発表された。利用期間や地域は限られているものの、旅行前に調べておけば、お土産を買ったりイベントを楽しんだりと、様々な活用ができそうだ。
首都圏から名古屋や大阪に1泊2日なら3000~5000円ぐらい?
「地域共通クーポン」は、1人1泊あたり6000円(日帰りは3000円)を上限に、旅行代金の最大15%を配る制度。クーポンは紙クーポンと電子クーポンの2種類があり、そのどちらを受け取るかは、旅行・宿泊商品の予約・購入先によって変わってくる。紙クーポンの場合は、ツアー出発前に旅行会社から送られてきたり、添乗員付きのツアーの場合は添乗員から受け取ったりする。ウェブサイト経由で宿泊施設を予約した場合は、チェックイン時に受け取ることになっている。電子クーポンの場合は、出発前に送られてくる予約確認書やメールを見て専用サイトにアクセスし、スマホ経由で受け取る。
いずれのクーポンも、有効期間は旅行期間中。使える場所も、宿泊地(日帰りの場合は主な目的地)と、隣接する都道府県に限られる。
非常に大まかにいえば、首都圏から名古屋や大阪に1泊2日で出かける場合、1人あたり3000~5000円が使えるようになる、というイメージだ。
例えば記者の場合、10月上旬に1泊2日で名古屋に行く日程を2万8900円で予約。35%の値引きで1万0115円が減額され、実際に支払ったのは1万8785円だ。申し込みから数日後、旅行会社から4000円の電子クーポンが使えるようになるというメールが来た。
地図を開くと店のアイコンが画面いっぱいに...
クーポンが利用できる店舗は、「Go To トラベル」ウェブサイトの地図から見ることができる。単に表示するだけでは店のアイコンが画面いっぱいに表示されてしまうので、「グルメ」「小売(お土産等)」「コンビニエンスストア・スーパーマーケット」「観光施設等」「遊興関連」「スポーツ」「交通機関」といったカテゴリーごとに絞り込むと分かりやすい。
例えば名古屋駅周辺では味噌煮込みうどんの老舗「山本屋総本家」など飲食店で使えるほか、「東海キヨスク」の店舗が複数ヒット。食事をしたりお土産を買ったりすれば使いきれそうだ。
娯楽施設でも利用できる。例えば大阪で利用できる施設のひとつが「なんばグランド花月」。吉本新喜劇を見てグッズを買えば、あっという間に使いきれそうだ。
利用できる店舗の受付は今でも続いており、今後も利用できる店舗は増える見通しだ。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)