「いま私は、妹が亡くなって3年が経って」
そうした中、スタジオの高橋知典弁護士は「応援」と「中傷」の比率が違うことを分析。「応援のメッセージは来ないんです。大概、誹謗中傷が起きる時に応援する人はいます。『この状況でも負けないでほしい』『続けてほしい』『死なないでほしい』と思っている人は、意外とメッセージを送らない。そうではない、『死ね』とか言う人は簡単にメッセージを送ってきて、応援のメッセージは届かない。だから、有名人は周りが悲しい言葉であふれていて、全然良い声が聞こえてこないんです」と述べたうえで、対策としてこう提案した。
「心ある人に声かけすれば、このお店も含めてSNSで苦しんでいる人がいたら、率先して『応援している』というメッセージを送ってあげてほしい。それだけで『世の中には自分の味方もいるんだ』と伝わります。法改正ももちろん進めていますが、その間に、せめて心ある人にはそういう協力もしてほしいなと思います」
隣に座っていた小林さんは何度も大きく頷いた。手で一度顔を覆った後、前を向くと、涙ながらに自身の経験を重ね合わせて訴えかけた。
「ものを見るタイミングや心の状況までは想像できないんですよね。だから、本当にお願いだから、それで人の命を奪ってしまうかもしれないし、いま私は、妹が亡くなって3年が経って、『死ね』と言われても、『まだ生きてるの?』と言われても、でも頑張って生きようと、生きる努力をしようと思えるようになったんですけど、妹が亡くなった直後にそういう言葉を浴びせられた時、自分がつらい時にそれを読んだ時...人の気持ちを、本当に『死にたいな』と思ってしまうほどに追い詰めることができるんです。たった1人の言葉で」
そして「だから本当にやめてほしいし、いま(高橋)先生が素晴らしいことを仰ってくださったように、応援してくださる言葉は本当に力になるので、みんなでポジティブな言葉を広めていきたいなと思いました」と呼びかけていた。
小林さんの涙の訴えに、ツイッター上では「泣きそうになった 人柄が良いなぁ」「麻耶ちゃんのコメントに涙が出た」「小林麻耶さんの言葉届いている人いっぱいいますよ! 涙でちゃった。応援してます。誹謗中傷だめ!」「自分がされていやなことは絶対しちゃいけない」といった共感の声が相次いだ。