「一部の国や地域に対し、配慮に欠けた表現の趣旨を内包」
そうした中、カバーは30日に「9月27日(日)に公表した公式声明における経緯説明と今後の弊社方針につきまして」と題した文書を公式サイト上で公開。今回の問題を受け、日本向けと中国向けで展開した声明について、内容に「齟齬があった」とし、「不用意に混乱を招く事態となりましたこと、深くお詫び申し上げます」と謝罪した。
カバーは今回の事態に至った経緯についても説明している。まずは、タレント2人による行為・言動が発生した際に、VTuber事務所「ホロライブプロダクション」に所属するタレントへの誹謗中傷や、生命・身体を脅かすような書き込みが多量に発生したことから、当該発言の動画の配信停止と削除を実施。それでも状況は改善されず、社内基準により公式声明とタレントの処分発表を決定した。
公式声明の作成にあたっては、中国現地の協力会社と「慎重に検討」した結果、タレントや社員らの安全と活動を守るため、「中国向けの声明に関しては、問題となった発言に対し強く言及する声明を出さなければ解決が難しい」という指摘を受けたという。
こうした状況から、同社は「いち早い声明」が必要だとし、緊急措置として先の声明を発表。しかし、「結果的に一部の国や地域に対し、配慮に欠けた表現の趣旨を内包する公式声明を公表する形となってしまいました」とした上で、
「本件につきましては、国内外にご迷惑をおかけする問題であったと痛感しており、深く反省しております」
とした。